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Route to PAGOSはレーベル R.L.Cruisin'より発表されたサウンドチームRooftop O.S.T.(Cedar law$,9incy,kosy)のプロジェクトである。
この作品は主にsampling musicではあるものの、その音の質と構成において既存のサウンドに当てはまらない印象を聴く者に与え、明瞭な音の輪郭はmachine loopと演奏の境界線を曖昧にする。
Ceder Law$と9incyは互いの感覚と方法、知恵を厳しく擦り合わせ独自の音の深みを生み出し、kosyのkeyboardがそれを彩る。
空間に鳴り響くvibe,keyboard,horn,synthetic soundは名だたるrare grooveの奏者、例えばLonnie Liston SmithやCharles Earlandのようなプレーヤーが目指した宇宙をイメージさせる。vintage soulの哀感や昂揚を表現し、ridingのためのsmoothな夜の音を思わせる楽曲が並ぶ。
この珠玉の作品をリリースし、3人はさらなる制作、創造の自由を求め孤島を目指す。これはその指針となるような音楽である。