松本英彦、古沢良治郎、植松孝夫ら、全盛期には16のグループでピアノを弾いていたという寺下誠。八面六臂の活躍のなか1977年に渡米し、当地でセッションを重ね修行を積む。
その成果をニューヨーク在住の増尾好秋のプロデュースで形にしたのが本作『グレイト・ハーヴェスト』である。これがファーストとなる。
キリンが大草原を走っているイメージで書いた「サモア」、マッコイ・タイナーにインスピレーションを受けた「大豊作」、
アフリカ的な6拍子に韓国的なメロディを合わせた「テル・ミー・アン・オールド・ストーリー、グランド・パパ」など、寺下の真骨頂とも言うべき、異国情緒や郷愁が滲む好曲が並ぶ。
ワン・アンド・オンリー、比類なき寺下サウンドに聴き惚れる。
(universounds 尾川雄介)
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