日本の数々の往年の名曲に聴けばわかるギターサウンドを残した名ギタリスト、松原正樹の秘蔵録音音源が〈Rocking Chair Records〉よりリリース。
スタジオでの空間を切り取ったようなギターフレーズをそのままに収録。松原正樹のアンリリースド短編集とも言える作品。聴く者によっては極上のサンプル集と呼べるだろう。
松任谷由実をはじめ、松田聖子、さだまさし、中森明菜、小泉今日子ら数多くのアーティストの作品に参加し、70年代~80年代のヒット曲を通し、ギターサウンドを響かせた名ギタリスト松原正樹氏の秘蔵録音音源をそのままに短編集として7inchでリリース。同時リリースの松原正樹&B.D「HITOHIRA」のサンプル元となる楽曲の他、アンリリースド音源の一部やスタジオでの空間を切り取った極上のギターフレーズを収録。聴く者によって作品としての捉え方が変わる内容で、松原正樹氏のアンリリースド短編集として楽しむも良し、ギターフレーズ以外にDJ USEなBREAKもあり、極上のLIBRARY音源としても楽しむことが出来る内容。松原正樹の妻でキーボーディスト南部昌江の協力のもと、多様な楽しみ方を含んだSamples Library音源としてのリリースが実現した一枚。
■松原 正樹プロフィール
1954年、福井県武生市(現・越前市)生まれのギタリスト。中学時代にギターを始め、バンド活動へと傾倒。米軍キャンプバンドなどを経て、日本を代表するセッション・ギタリストとして活躍。松任谷由実をはじめ、松田聖子、さだまさし、中森明菜、小泉今日子ら数多くのアーティストの作品に参加。レコーディング楽曲は1万曲超。78年に初のリーダー・アルバム『流宇夢サンド』を皮切りに、24枚のソロ作を発表。79年にはPARACHUTEを結成し、人気を博す。2000年以降はインディ・レーベル〈Rocking Chair Records〉を設立し、2016年に他界するまで活動。
■南部 昌江プロフィール
北海道帯広市生まれ育ち。8歳からエレクトーン音楽教室に通い始め、コードを習い、曲を作って弾いていた。ヤマハ音楽振興会主催のJOC(ジュニアオリジナルコンクール)を皮切りにシニアコンクールの全国大会及び世界大会で数度の入賞を重ねた後、高校卒業後上京し、ヤマハ音楽振興会の所属プレイヤーとして4年間活動。その後フリーになり、作曲・編曲をはじめ、数多くのCM音楽を手掛ける。2000年、インディーズレーベルRocking Chair Recordsを夫であるギタリスト(故・松原正樹)と共に立上げ自宅スタジオでの制作中心に多くのアルバムを発表してきた。2011年より緑豊かな那須高原に拠点を移し、プロデュース、作曲編曲、レコーディングとライブ活動も行う。